HOME > 上五島・小値賀を知る > 上五島コラム 椿油づくりを伝承する学校教育
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椿油は五島列島の特産品として人気があります。かつては島のいたるところに椿が自生しており、家庭ごとに手作業で椿油を作っていました。しかし、いまではその作り方を知るのは「島のお年寄り」だけになってしまいました。
そこで椿油作りの伝統を残す取り組みが、中通島の北端、津和崎小学校で授業の一環として行なわれていました。行なわれていたと過去形になってしまうのは、残念ながら今年(2009年)の3月で津和崎小学校が閉校になってしまったためです。津和崎小学校で椿油作りを指導してきた田島繁浩教諭に椿油作りを教えてもらうために、4月から赴任したばかりの北魚目小学校を訪問してきました。
「椿油作りは授業の中で、近所のおばあさんたちに手伝ってもらいながら行なってきました。毎年、しっかりと実が熟する8月中旬から9月になると椿の実を収穫します。それを1週間ほど乾燥させ、自然に皮がはがれたら中の種だけを取り出します。その種をさらに乾燥させて、平鍋でよく炒めます。
次に種を細かくくだいて杵でつきます。それをお湯に入れて炊くと、油が表面に浮いてきます。これが油の元です。浮いてきた油の元をひおうぎ貝の貝殻ですくいます。実はこのひおうぎ貝は、油をすくうのにとても適している道具なんです。油の元をさらに煮詰めると、茶色から黄金色に色が変わってきます。コーヒーフィルターなどを利用して不純物を取り除くと、ついに椿油の完成です」
これだけの作業を経て、約20kgの種から4~5リットルの椿油ができあがるそうです。生徒たちとお年寄りの共同作業で作られた貴重な椿油。こうした取り組みが行なわれることは、島の伝統を残すだけでなく、子どもとお年寄りの交流をも担っていくことでしょう。
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